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▼国分寺崖線裾野の湧水を集めて流れる野川の最源流「真姿の池湧水群」の観測日誌 ▼ガイド・観察日誌・トピックス・インフォ→構成は「サイトマップ」「真姿の泉TODAY index」参照

東京・国分寺市から~東日本大震災ルポ ブログトップ
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70報~「Tama Tokyo Action ~冬の章」のブログを立ち上げました(2011.10.10) [東京・国分寺市から~東日本大震災ルポ]

東北被災地応援コンサート&イベント「Tama Tokyo Action ~冬の章」まで、あと2カ月となりました。
このコンサートのプランや準備状況をレポートするブログを立ち上げました。
http://tama-tokyo-action.blog.so-net.ne.jp/

まだまだ先と思っていたら、いつの間にか2ケ月前に。
合同練習の日程なども決まり、準備も本格始動です!
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69報~3.11からちょうど9ケ月目の日に、本多公民館ホールで東北被災地応援チャリティーコンサート&イベント [東京・国分寺市から~東日本大震災ルポ]

日誌の更新がなかなか追いつきませんが、12/11のチラシの最終版が完成したので、ご案内をかねてアップしちゃいます。

2011年12月11日(日) 3.11からちょうど9ケ月目の日に、本多公民館ホールで東北被災地応援チャリティーコンサート&イベントを開催いたします。

エスニック・キッチンとROSSAとOH!ジーンズと日本の踊りを習う会が合同でひとつの舞台をつくります。
エスニック・キッチンとROSSAは、合同バンドESSA-Hoiとして演奏します。

20111211チャリティーコンサートチラシ表JPEG.jpg

20111211チャリティーコンサートチラシ裏JPEG.jpg

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「Tama Tokyo Action ~冬の章~」
伝承音楽の宝庫・東北地方への敬意と、復興への祈りを込めて
◆民族音楽をベースとする多摩・国分寺の4グループ合同公演◆

2011年12月11日(日)14:15開場 15:00開演 本多公民館ホール

入場無料で会場に募金箱をおきます。ご協力、よろしくお願いいたします。
募金の全額を、社会福祉法人万葉の里(国分寺市障害者センター指定管理者)が震災復興支援を行っている「仙台つどいの家」(障害者施設)に寄付します。集計結果は、ホームぺージ、季刊誌等にて報告します。

■第一部……世界各地の民族音楽の要素を取り入れた創作曲を中心に
ESSA-Hoi(エスニック・キッチン&ROSSA スペシャル合同バンド) 
■第二部……東北地方の伝承曲を題材とした演奏と歌と語り
OH!ジーンズ&日本の踊りを習う会
語りと音楽で綴る奥州藤原三代の物語「平泉の夢」が目玉。音楽、語りともに、この日の舞台のための書き下ろしです。
フィナーレは出演者全員で合同演奏。

「みちのく風景展~未来への記憶」同時開催
会場にて、東北地方の災害前の思い出の写真や風景写真、災害後の写真などを有志が展示します。
南東北の旅~楽器抱えて1000キロ踏破
東北地方の山々
70年前の松島
気仙沼の現状報告(2011年6月13日の現地)
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68報~陸前高田の薪、また使用中止 薪に残した表皮からセシウムが検出されたため [東京・国分寺市から~東日本大震災ルポ]

陸前高田で願い事や鎮魂の言葉が書かれた330本の薪は、表皮がすべて削り取られて、きれいに整形されたものでした。
いまや、関東にだって東海にだって放射性物質のホットスポットはあるのですから、倒木に表皮がついたままのものなら、放射性物質が検出されない保障はない。
でも、しっかりと表皮をそぎ落とし、きちんと製材したものなら、放射能の残留はありえません。
あの時の薪はそういうものでした。

事実、放射性物質は検出されなかったといいます。
しかしそれが京都から拒否されてしまった。
結局、陸前高田から一歩も外へ出ることなく、現地で迎え火として焚かれました。

その件での批判を受け、京都市長があらたに発注した500本。

なんでいまさらこんなことをするのか?
薪を取り寄せて燃やせばそれで済む問題じゃなく、五山送り火がきちんと追悼をするかどうかが大事なのじゃないの?
震災や津波で亡くなった人たちが帰ってくる初盆だというのに、この思慮に欠けたパフォ-マンスは何のため?

陸前高田のボランティアグル-プも、なんでこんな注文に応じるの?
それでいったい、薪をどういう状態で送るの?
まさか表皮付きのままじゃないでしょうね・・・。

まさかの心配が本当になってしまいました。
あらたに京都に送られた薪は、表皮がついたまま。丸太を薪として断ち割った状態のものでした。
その表皮から、微量のセシウムが検出されたといいます。
薪のセシウムについて、安全基準は定められていないそうです。

検出されたセシウムの量は問題とせず、「検出されたから」というのが、使用中止の唯一の理由だそうです。
京都の薪は計ったのかしら。敦賀原発からこの5月に放射能が漏れた疑いがあったばかりだけど。

京都市長、善意のつもりか厚意のつもりか同情のつもりか、政治ショ-のつもりか、はたまた保身のつもりかしらないが、本当に余計なことをしてくれた。
結果として、東北一円ならず関東一円、東海地方一円、多少なりとも放射能が確実に降り注いでいる東日本のものは、全部放射能にまみれていて使えない、食べられない、飲めない。
そういう風評に拍車をかける結果となっただけ。

まあ、京都だろうがどこだろうが、そう思うお方はそう思えばよろしい。
しかし私たちは、ここで生きて行くし、ここで暮らして行く。
東北や北関東や関東の野菜や肉や魚を、これまでも食べてきたし、これからも普通に食べていきますよ。
これまで、原発が何たるかを知らず、のうのうと生きていたことへの反省と後悔を胸に。
この時代に立ち会って行くしかない。

でも、私は金輪際、京野菜は食べないだろうな~~。

以下、新聞の転載。文章のみ。写真は新聞社のサイトを直接見てください。

---(以下、毎日新聞から転載)---------
http://mainichi.jp/select/science/news/20110812k0000e040090000c.html
(毎日新聞)五山送り火:陸前高田のまきからセシウム検出 使用中止

岩手県陸前高田市から京都市に届けられた後、放射性セシウムなどが検出されたまき=京都市で2011年8月11日午後3時5分、古屋敷尚子撮影 東日本大震災の津波で倒れた岩手県陸前高田市の景勝地「高田松原」の松から作ったまきを京都市の「五山送り火」(16日)で燃やす計画で、京都市は12日、まきの表皮から放射性セシウムが検出されたため計画を中止すると発表した。送り火の実施主体の五つの保存会は同日、市の決定に従うことを決めた。【古屋敷尚子、田辺佑介】

 当初、大文字保存会が単独で送り火で燃やす計画だったが、放射能汚染を懸念する声が京都市などに寄せられ、断念。すると、「風評被害を助長する」などの批判が市に殺到し、門川大作市長が別のまき約500本を取り寄せて燃やすことを五山すべての保存会に要請し、いずれも了承していた。

 京都市によると、松から切り出したまき(長さ約30センチ)の表皮から放射性セシウムが1キロ当たり1130ベクレル検出された。表皮を除いた幹の部分からは検出されなかった。野焼きの際の放射性物質に関する基準値はなく、市が専門家に問い合わせたところ、「国の基準がない以上、安全という見解は出せない」との回答だったという。

 今回のまき500本は11日に陸前高田市からトラックで運ばれ、京都市の検査会社「島津テクノリサーチ」に移送。12日午後、市に結果が報告された。500本すべてから表皮のかけら計1キロ分を集め、検査したという。

 門川市長は会見で、「陸前高田市をはじめ東日本大震災で被災した皆さんに心からおわび申し上げます」と陳謝。「放射性物質が検出されないとの前提が崩れたから中止する。被災地のまきが安全か否かを判断したのではない」と説明した。幹の部分だけを燃やすことは「議論していない」とした。

 まきは現在、京都市内の民間の倉庫に保管されているが、処分方法は決まっていない。門川市長は「送り返さず、京都で対処したい」と話した。

 ◇陸前高田市長「慎重にやってほしかった」
 岩手県陸前高田市の戸羽太市長は12日、「関係者の善意が結果的にこういうことになり、市民にも心配をかけている」と遺憾の意を示した。京都市に対しては、「風評被害を広げ、他の被災地にも京都市民にも迷惑がかかっている。もっと慎重にやっていただきたかった」と苦言を呈した。門川大作・京都市長から陸前高田市を訪ねる意向が示されたが、同市は「お気持ちだけで結構です」と答えたという。

 ◇専門家 測定数値は「問題ないレベル」
 測定結果の数値について、専門家は「問題となるようなレベルではない」と話す。国際放射線防護委員会の主委員会委員、丹羽太貫・京都大名誉教授(放射線生物学)は「仮に表皮を1キロ食べ、全て体に吸収されたとしても取るに足らない線量」と指摘した上で、「意味のないクリーンさを求めた今回の判断は被災地の方々の気持ちを踏みにじるものだ」と指摘する。

 また、安斎育郎・立命館大名誉教授(放射線防護学)は「五山の送り火は伝統的神事という性格を持つ。放射能がけがれのようにとらえられたのではないか。今回の件は科学の問題ではなく、文化の問題となっている。解決も文化的に行うべきで、犠牲者への追悼のセレモニーをやった方がいい」と提案する。【根本毅、須田桃子】

毎日新聞 2011年8月12日 16時14分(最終更新 8月12日 23時26分)
---(以上、転載)------

コメント欄は閉じておきます。
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66報~五山送り火問題、伊達市長が抗議の構え [東京・国分寺市から~東日本大震災ルポ]

事態はこんなことに。
抗議文書を送るのは、陸前高田の市長ではなく、福島県伊達市の市長さん。

---(読売新聞の転載)------
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110809-OYT1T00924.htm
(読売新聞)五山送り火問題、伊達市長が抗議の構え

 東日本大震災の津波で倒れた岩手県陸前高田市の「高田松原」の松で作った薪(まき)を京都の「京都五山送り火」で燃やす計画が中止された問題で、福島県伊達市の仁志田昇司市長は9日、市災害対策本部会議で、京都市と同市の大文字保存会に抗議文書を送付することを明らかにした。

 計画は放射能汚染を心配する声に配慮して中止されたが、検査では薪から放射性セシウムは検出されておらず、仁志田市長は「風評が拡大され、東北の復興が遠ざかる」としている。
(2011年8月9日20時04分 読売新聞)
----(以上、転載)--------
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65報~8/9報道ステーション三浦俊章解説員の、陸前高田の薪についての酷いコメント [東京・国分寺市から~東日本大震災ルポ]

うちの夫は、温厚で我慢強く、しかしちょっとノホホンタイプで脳天気なところもあり、およそ声を荒げたのを聞いたことがない、まさに典型的な東北人。
その夫が椅子から立ち上がり、顔がひきつり、ワナワナと怒りに震えていました。

夫は夜、報道ステーションを見ていました。
問題のその時、私は別の部屋にいましたが、夫がテレビを見ているリビングにモノをとりに入ったら、夫がまさに怒れるオニのような形相で立ち上がって、「ヒドイ」という声が震えておりました。

報道ステーションのコメンテーター、朝日新聞論説委員の三浦俊章氏が、「被災地で風評被害に苦しむ方も、放射能の不安に苦しむ方も同じ被害者だ、京都バッシングになってはいけない」と発言。
それが夫の怒りに油を注いだのでした。

「京都にドクを持ち込むな」という一部の声に対して、薪が放射能に汚染していないことがはっきりしていることをしっかり説明する前に、根も葉もない風評をもって「世論」としたこと。
ここが問題なのであって、「京都バッシングはやめよう」などという論説委員のコメント自体がトンチンカン。

根も葉もない風評を「世論」としたことが批判されるのは当然のことでしょ?
三浦解説員は、「根も葉もない風評に踊らされた人も、不安にかられた被害者なのだからバッシングしてはならない」、と言っているわけだけど、オッソロしい論説ですね。
関東大震災の時の朝鮮人虐殺は、根も葉もない風評がまねいた大惨事の典型。
風評にあおられて虐殺に走ったヒトも、不安にかられてヤッたのだから被害者だ、という論法になっちゃうじゃない?

こういうコメントを公共の電波をつかって撒き散らすテレビの不見識。
私もあきれはてましたが、的外れで不可解な京都擁護、一体どんな力が働いたのでしょう。

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64報~酷い話し~陸前高田の薪、「五山送り火」に使う計画中止に [東京・国分寺市から~東日本大震災ルポ]

こんなひどい話ってあるでしょうか。

------(以下、転載)---------
http://www.asahi.com/kansai/travel/news/OSK201108070083.html
(朝日新聞)陸前高田の薪、「五山送り火」に使う計画中止に2011年8月7日

(写真) 高田松原の倒木でつくった薪。大勢の被災者らが、亡くなった家族への思いや、復興への願いをつづった=6月28日、岩手県陸前高田市、小林裕幸撮影

(本文) 東日本大震災で津波になぎ倒された岩手県陸前高田市の景勝地「高田松原」の松で作った薪(まき)を、京都の伝統行事「五山送り火」の大文字で燃やす計画が中止になった。放射能汚染を心配する声が京都市などに寄せられたためという。放射性物質が含まれていないことは検査で確認したものの、主催する地元保存会は「世論をみて難しいと判断した」。400本の薪に書かれた鎮魂の思いは、広がり続ける放射能不安にかき消された。

 計画は、高田松原の松が薪になって売られていることを知った大分市の美術家、藤原了児さん(61)が発案。京都の「大文字保存会」に呼びかけて、震災で亡くなった家族や復興への思いを書いた薪を、五山の送り火で燃やそうと準備を進めていた。

 だが企画が報道されると、「放射性物質は大丈夫か」「灰が飛んで琵琶湖の水が汚染される」などと不安がる声が、保存会や京都市に電話やメールで数十件寄せられた。

 市と保存会は7月下旬、すべての薪を検査し、放射性物質が検出されないことを確かめた。保存会では「これで大丈夫」との意見が出る一方、牛肉などの放射能汚染が問題になる中で、「放射能への不安を完全に取り除くことは、世論をみると難しい」という慎重論が消えず、苦渋の決断をしたという。
-----(以上、転載)-------

京都の人の多くは、東北の地理にはあまりにも不案内かもしれない。
福島第一原発と陸前高田の距離は約200キロ。福島第一原発と東京の距離とほぼ等しい。
そういうことを知らなければ、津波被災地も、原発被災地も混同してしまうのかもしれない。
それで、不安を抱いて保存会や京都市に苦情を言ったりや問い合わせをした人が数十人いたとしても、すべての薪を検査し、放射性物質が検出されなかったことや、薪の数がたかだか400本であることを、京都市や五山送り火の保存会はきちんと説明したのだろうか。

それでも京都の人は、陸前高田の薪を、穢れた薪として忌み嫌うとでも言うのだろうか。
そんな馬鹿なことがあるはずがないではないか。
説明を行わずして、数十人の市民が口にした不安が「京都の世論」ということにされてしまったのではないか。

他の新聞報道なども読んでみると、最終決定したのは五山送り火の保存会のようだが、そこには当然、京都市の意向(圧力)が働いているに違いない。
このような決定がまかり通れば、最悪の風評被害を是認したことになる。
それどころか、死者の魂と、遺族への冒涜以外の何ものでもない。
こんなことをして、京都に悪いことが起きなければよいのだが・・・。

酷い話だ。
腸が煮えくり返る。
こんな五山送り火なら、それ自体を中止すべきだ。

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58報~映画「ミツバチの羽音と地球の回転」上映会のお知らせ [東京・国分寺市から~東日本大震災ルポ]

本日です。
国分寺市立いずみホ-ルにて、3回上映です。(2011.6.28)
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名水の会会員からの呼びかけと案内です。(2011.6.14)
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東京電力の原発事故の収束が見えず被害がひろがっています。
この上映会は実は昨年11月から企画していたものです。
図らずも恐れていた事態に日本が陥り、世界中に影響を及ぼすなか、日本のエネルギー供給はどうあるべきか…多くの方々と考える重要な機会になるかと思います。
多くの方のご参加をお待ちしています。
また、広く広報していただくことをお願いいたします。
当会の梓澤和幸弁護士が、各トークにご参加くださいます。

映画上映会のお知らせ
「ミツバチの羽音と地球の回転」
6月28日(火)
第1回上映 10:00~13:00(12:15から梓澤和幸弁護士のトークタイム)
第2回上映 14:30~17:30(16:45から鎌仲ひとみ監督+梓澤和幸弁護士のトークタイム)
第3回上映 18:30~21:30(20:45から鎌仲ひとみ監督+梓澤和幸弁護士のトークタイム)
会場:国分寺市立いずみホール(西国分寺駅前)  

監督の鎌仲ひとみさん
「国民投票で脱原発を決定したスウェーデンと原発設置計画が進められている山口県上関町を旅し、まったくかけ離れた場所で生きる人間の営みを一本の映画にすることで私たちがこれからどうしたらいいのか、見えてくるのではないかと期待しています。」

チケット:1000円(いずみホールで販売しています)
申し込み・問い合わせ先:ぷろぼの工房 probonokobo@gmail.com

第1回の上映(10~13時)のみ、保育を受け付けます。
保育料500円
保育申し込み先:たすけあいワーカーズ風ぐるま 042-300-3663

主催:エコメッセ設立準備会 協賛:国分寺・生活クラブ運動グループ地域協議会

エコメッセ設立準備会:身近な資源の有効利用による地域活性化、エネルギー政策の転換や自然環境へ配慮しながらすべての生物と共存共栄を考えなおすための情報発信基地としてエコメッセ(リサイクルショップ)を国分寺市に設立することを目指しています。ぷろぼの工房は設立までのコーディネートをおこなっています。

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作品の紹介はこちら:
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD17172/story.html

http://888earth.net/story.html
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63報~国分寺市内の空間放射線量の測定結果(2011.6.17実施) [東京・国分寺市から~東日本大震災ルポ]

国分寺市ホームページ(http://www.city.kokubunji.tokyo.jp/index.html)に、6/17に実施された、市内の空間放射線量の測定結果が公表されています。
【市による市内の空間放射線量測定結果】
【東京都による市内の空間放射線量測定結果】

----------(詳細)--------
空間放射線量測定結果について(平成23年6月20日)
http://www.city.kokubunji.tokyo.jp/dbps_data/_material_/localhost/400000/s401000/kukan_sokutei_kekka0620.pdf
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国分寺市が測定した市内中央部の第一中学校(東戸倉2-6)、市内西部の第八小学校(西町5-18)、および、東京都が測定した日吉町こばと公園(日吉町二丁目)はいずれも、0.05~0.07マイクロシーベルト/時でした。

しかし、市内南東部のもとまち保育園(東元町2-13-18)は、0.10~0.11マイクロシーベルト/時という測定結果が出ており、ほかのポイントとケタが違うのが気にかかります。
国分寺市内で、0.1マイクロシーベルト/時を超えている場所があり、しかもそれが保育園の園庭とは。

もとまち保育園地図

国分寺市実施と、東京都実施の4ケ所のうち、もとまち保育園だけがハケ下(国分寺崖線の下)です。
崖下や窪地の放射線量が台地上よりも総じて高いのかどうか、細かく調べてみる必要がありそうです。
真姿の池湧水群は、もちろんハケ下、崖のふもとから湧き出ています。

また、今回の測定場所はおそらく、校庭や園庭の真ん中だと思われますが、構内の樹木の下、建物の脇、遊具直近の場所、砂場の中、側溝の蓋の上など、さまざまな場所で測定してみる必要があると思います。


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62報~「電力は本当に不足しているのか?」という素朴な疑問 [東京・国分寺市から~東日本大震災ルポ]

6/18の海江田万里経済産業相の発言には唖然。
「シビアアクシデント(過酷事故)対策は適切に実施されている」として、運転停止中の原発を再稼動を促す発言。
福島第一原発事故に収束の目処すらたたないというのに、何を根拠の「安全宣言」なのか?
「安全だ!」と口に出すと安全になる。
まるで「言霊信仰(ことだましんこう)」です。
「呪文」で政治が動くのなら、日本の政治はもはやオカルトではないか。

菅首相一人が、「原発再稼動」には慎重な姿勢を見せているのだとか伝えられている一方で、海江田発言を了承したとも伝えられていて、いったいどっちなのかよくわかりませんが、菅首相は浜岡原発を止めると同時に、たしか、脱原発のエネルギー政策を打ち出すはずだったのですよね。電力の発電と送電を分離することにも積極的な発言をしていたはず。

18日付けの朝日新聞「政治考」で、編集委員の星浩氏がこう書いています。
「(菅首相の)一連の動きが、電力会社や財界、自民党の神経を逆なでした。原子力の既得権益グループの「虎の尾』を踏んだのかもしれない」と。
菅降ろしの背景には、こういうことがあるんだなあ、きっと。

各電力会社に対し、経産省の「原子力安全・保安院」が追加の安全対策を指示したのが6/7。
そのわずか11日後の6/18、海江田経産相は「現地の立ち入り検査などにより厳正に評価した結果、措置は適切に実施されていることを確認した」との大臣談話を発表。
「措置は適切に実施されている」と述べたが、どのように実施されているのか、その実態がわからない。が、さまざまな報道を見ると、つまりは、「各電力会社が何年がかりかの改善計画をたてた」というだけのことで、津波や巨大地震に耐えるような安全対策は、ほとんど実行されていない。
計画をたてただけなのに、それが「安全措置が適切に実施されている」ということになってしまった。

政府が、現在、定期検査で停止中の原発の再稼動を急ぎたい理由は、13カ月ごとの定期検査のために原発を次々に停止させていくと、来年春までに、国内の原発のすべてが停止してしまうから。

しかし、今、そういう解説をしているのはマスコミであって、海江田さんはそういう理由を述べてはいない。

「安全対策の実施は道半ばではあるが、背に腹はかえられない。火力発電等の再開と節電だけではどうにも足りない電力量はこれだけになる。ついては、原発何基を再稼動させないと、とてもまかなえない。国内で安全上、マシな原発は○○原発と○○原発であるから、これに限って再稼動させたい。」というような具体的な説明がなにもない。

なぜ、こういう当たり前の説明ができないのか?

原発問題に限らず、何の問題であっても、当然説明されるべきことが説明されず、当然挙げられるべき数字が示されない理由は?
数字を挙げれば嘘がばれるから。
それが世の常、嘘つきの常套手段だ。

いったい、「電力は本当に不足しているのか?」
素朴な疑問が湧いてきます。

現在、日本国内の原発総数は54基。そのうち、現在稼動している原発は17基、プラス定期点検中だが調整運転中が2基。
東京電力管内では、福島も含め17基あるが、そのうち現在動いているのは柏崎刈羽の4基で、13基が停止している。
そこで思い出すのが、あの「計画停電」です。
人口密度の低い地域に限っての実施であり、さらに、停電時間が割り振られた地域でも、蓋を開けてみれば電気の消えないところだらけ。大幅な間引き実施だった。
それでも、停電時間が割り振られている以上、電気が消えるか消えないかは消えてみないとわからない。
営業中に突然電気がストップするのでは大変なことになるから、工場は稼動を止め、スーパーは閉めるしかなかった。そのために起きた大混乱と巨大な経済損失。にもかかわらず蓋をあければ、輪番地域の多くで電気は消えない。

計画停電が、「原発が止まると大変なことになるぞ」という脅しでしかなかったことは、誰もが見抜いてしまった。
私は毎日、東京電力の電力使用量グラフをながめていたが、計画停電とは関係なく、「自主節電」だけで20%~30%が節電されていた。

いったい電力は、節電では追いつかないほど、本当に不足しているのか?

もっとも原発依存度の高い関西電力ではどうだろう。
関西電力は、福井県内に11基の原発を有しており、発電量の54%を原発に頼っているという。
現在、定期検査で4基が停止しており、6基が稼動、プラス、定期検査中だが調整運転中が1基。
これが夏には、全部で6基停止するというから、これから2基が定期検査に入るということだ。
朝日新聞(6/18朝刊)によれば、この夏の電力使用のピーク時に不足する供給量は、関西電力自身の予測で「6.4%」だという。

え?たったの6.4%ですか?
これって、この夏に限っては、節電すれば何とかなる数字じゃないの?
安全とは口ばかり。計画はたてたが、実質的な安全対策が何も行われていない原発を、今、どうしても動かさなければ立ち行かないとはとても思えないのです。

たしかに、来年の夏は、このままだとすべての原発が停止した状態で迎えなければならなくなる。
安全対策の実施を来年の夏前までに終わらせなければハナシにならない。
原発を再稼動させたいというハナシをするのならば、安全対策の実施期限を区切ることが、最低限の条件であるはずです。



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61報~国分寺市内における放射線量および放射性物質の測定は6/17(金) [東京・国分寺市から~東日本大震災ルポ]

6/14付けで国分寺市が、「市内の放射線量および放射性物質の測定」の予定について公表しました。
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■国分寺市が独自に行う測定は、空間放射線量および土壌中の放射性物質の測定。

測定日は、平成23年6月17日(金曜日)。つまり、一昨日実施されているはず。
場所は、市内の地形等を考慮し、以下の3地点。
 中央部(市立第一中学校:東戸倉2-6)
 東 部(市立もとまち保育園:東元町2-5-19)
 西 部(市立第八小学校:西町3-5)

測定は民間検査機関に委託し、測定結果については速やかに市ホームページにて公表します、とのこと。

■東京都における空間放射線量の測定の拡充
都内全域を約100箇所に区分し、各区分について原則1箇所の空間放射線量の測定(6/8東京都発表)
こちらも、測定時期 平成23年6月17日(金曜日)、つまり一昨日。
場所は、日吉町こばと公園(日吉町2‐8-14)の一ケ所のみ。
結果は、都ホームページにて公開

市は、空間放射線量の測定機器1台を東京都から借り受け、今後の活用方法については早急に検討を行います、とのこと。
-------
上記の測定方法など、詳細はこちらをごらんください。(国分寺市ホームページ)
http://www.city.kokubunji.tokyo.jp/kankyou/2334/014435.html

国分寺市による測定、東京都による測定、ともに6/17分の結果はまだ公表されていません。(6/19現在)

きょうのテレビでは、テレビ局も独自に都内各地で放射線量の測定を実施したようで、道路脇の側溝などからは、これまで東京都が定点測定してきた数値よりもかなり高い数値が出ているところがあるようです。

水が滞留し、堆積物が沈殿しているようなところは、蓄積が多くなるようです。
となると、多摩にまだまだたくさん残っている田圃はどうなのでしょう。

そして、気になっているのは湧水。
真姿の池湧水についても、市民団体が測定を依頼しているというハナシは聞いていますが、地下水でも地表に近い浅層地下水が放射能の影響を受けるのかどうか、大変に気がかりです。
これについては、いずれ結果がわかると思いますので、注目していきたいと思います。


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