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[特集]湧水・地下水保全条例制定への課題 ブログトップ
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明日(10/18)、国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会 [[特集]湧水・地下水保全条例制定への課題]

明日(10/18)、国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会が開催されます。

場所:国分寺市役所プレハブ第3
時間:14:00~

パブリックコメント実施後初の検討協議会ですので、パブリックコメントの結果がある程度、出てくるはずです。
市民への結果公表は、来年1月・2月と大変遅い時期が予定されているので、検討協議会での報告に注目したいと思います。
議会への上程の日程なども明らかになると思います。

また、本ブログの、まちづくり条例「国分寺崖線の保全及び再生に関する措置」改正原案と「湧水・地下水保全条例素案」の齟齬の項で指摘したとおり、「湧水・地下水保全条例素案の第10条第1項」と、「市まちづくり条例第71条関係別表第3の9 国分寺崖線の保全及び再生に関する措置」の改正原案とでは、明らかに矛盾しています。この点についても、委員からなんらかの質問・確認等が行われるものと思います。



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震災対策用井戸について~国分寺市と世田谷区 [[特集]湧水・地下水保全条例制定への課題]

東西元町防災会が半年に一度開催している「湧水端(みずばた)会議」は、真姿の池湧水の簡易水質検査に続いて、ハケ上の都立・武蔵国分寺公園内の武蔵国分寺井戸(市が設置した防災井戸「むかしの井戸」)の水質の検査もしています。
井戸の内部部品をステンレスにとりかえたとかで、10/9の検査では、これまで数値が悪かった鉄と亜鉛は劇的に改善されましたが、CODの値の悪さはあいかわらず。
50リットル汲み出し時は8ppm以上、100リットル汲み出し時は6ppmでした。これまでと同様、汲み出してもCODの数値はほとんど変わりません。汲み出し後のほうがかえって数値が大きくなることもあります。

水の濁り方も、以前とかわらず。30リットル汲み出し時には、まったくの泥水状態となり、100リットル汲み出し時にも、雑巾をゆすいだ水のような色がとれません。
こんな汚れ具合では、災害時、この水で顔を洗ったりすることはとてもできないし、衣類の洗濯にも使う気にはなれません。
災害時であっても、掃除に使うかトイレに流すことくらいにしか使えないと思います。

おそらく、井戸の内部の汚れが原因と思います。この井戸は、武蔵国分寺公園造園時にあらたに掘ったのではなく、逓信住宅時代からあった井戸をそのまま使ったようです。非常に古く、その上、長らく放置されていた井戸でしょう。
500リットルほど汲み出した時にどうなるか、一度見てみたいものですが、ハケ上の井戸は深さが16メ-トル以上あるために手漕ぎのレバ-が非常に重いので、10リットル汲み出すのにも50~60回漕いで1分かかります。
500リットルといったら、50分間休まず漕ぎ続けなければなりませんので、よほど覚悟して、集団でとりかからなければ無理です。水質のことは、市の主管課に何度も言っていますが、改善には関心がないようです。

たった19ヶ所しかない市の防災井戸は、このように水質の悪いものがある上に、絶えず2~3箇所が故障しており、その修理には「予算がない」との理由で数ヶ月を要します。
こんな状況で、震災等による断水時の生活用水をまかなえるはずがありません。民間所有の井戸を、災害対策用井戸として登録することは不可欠です。

一方、非常にたくさんの民間井戸が災害対策用井戸として登録されているのは世田谷区だそうです。
世田谷区では、小中学校、小緑地、地区会館、環境共生住宅など公共施設に用意している井戸がある他、区民が所有する井戸を震災時指定井戸として登録しており、2009年4月の段階で、この登録井戸は1,544ヶ所もあるのだそう。
これらの震災時指定井戸は「世田谷区震災対策用井戸のポンプの設置及び修理に要する経費補助金交付要綱」にのっとって、既存の井戸を条件に、手押しポンプの設置や井戸の修理にかかった費用の2分の1(上限は10万円)が補助されるようです。

世田谷区ホ-ムペ-ジ 震災対策用井戸
http://www.city.setagaya.tokyo.jp/030/d00005600.html

世田谷区震災対策用井戸の指定に関する要綱
http://www.city.setagaya.tokyo.jp/030/pdf/5600_1.pdf

世田谷区震災対策用井戸のポンプの設置及び修理に要する経費補助金交付要綱
http://www.city.setagaya.tokyo.jp/030/pdf/6076_1.pdf

この井戸の所有者は「災害時井戸水提供の家」というプレートを自宅に表示することになっており、井戸の場所は、世田谷区のホームページの地図上で確認することができるようになっています。

災害対策・安全安心のトップページ
http://www.city.setagaya.tokyo.jp/menu/subtop10.html

避難所・防災設備設置場所検索
http://www.sonicweb-asp.jp/setagaya/map?theme=th_26

(旧版)世田谷区 危機・災害対策情報
避難所・その他防災設備設置場所検索:震災対策用井戸の地図検索
http://i-gis.city.setagaya.tokyo.jp/homepage/front/style.asp?LinkFile=../MQIS/html/addr/m_address.asp

国分寺市の人口11万5千人に対して、世田谷区の人口は外国人登録人口も含めて約85万人。国分寺市の約8倍の人口です。
世田谷区の登録井戸1,544ヶ所の八分の一の約200ヶ所を目標に、国分寺市でも民間井戸の登録を目指すべきだと思います。

これがそんなに難しいこととは思えません。
国分寺市がなぜこれをしないのか、災害時の生活用水は「むかしの井戸」だけで十分にまかなえると主管課(くらしの安全課)が言い張るのか、まったく不思議でなりません。

世田谷区以外にも、民間井戸を災害対策用井戸として登録している自治体はたくさんあります。
井戸の数や補助金制度について調べていきたいと思います。
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まちづくり条例「国分寺崖線の保全及び再生に関する措置」改正原案と「湧水・地下水保全条例素案」の齟齬 [[特集]湧水・地下水保全条例制定への課題]

市報10月1日号にも出ていましたが、「第二次国分寺市まちづくり条例改正原案」へのパブリック・コメント(意見提出手続)がはじまっています。
詳細は市ホームぺージ:http://www.city.kokubunji.tokyo.jp/public/7819/011960.html

かねてから「市まちづくり条例第71条関係別表第3の9 国分寺崖線の保全及び再生に関する措置」に関して、市とまちづくり市民会議の攻防についてレポートしてきました。

現行のまちづくり条例と施行規則には、「地下水位・湧水源の観測と事前評価・結果公表を必ず行わなければならない区域」が定められていますが、市は、「市長がその措置の必要の有無を判断する内容の見直し案」を示しました。これに対してまちづくり市民会議は、「現行まちづくり条例規定を維持すべきこと(ただし、市が条文解釈を間違った部分については、紛れのない表現とすること)」を答申しました。

ところが、9月にパブリックコメントを実施した「湧水・地下水保全条例素案」の第10条第1項では、地下水位・湧水源の観測と事前評価・結果公表を行わせる措置について、市長がその必要の有無を判断する内容となっていました。(まちづくり条例の市見直し案を踏襲)

「湧水・地下水保全条例」の湧水保全に関する具体的な規定は、市まちづくり条例第71条(別表第3)の規定に基づくことになっています。ですから、今回の「まちづくり条例改正原案」においても、まちづくり市民会議の答申とは異なり、「湧水・地下水保全条例素案」と同様の内容になっているものと思っておりました。

ところが蓋をあけてみると、なんと、「まちづくり条例改正原案」はまちづくり市民会議の答申どおりの内容になっていました。つまり、まちづくり条例第71条(別表第3)の規定に基づくことになっている「湧水・地下水保全条例第10条」は、まちづくり条例第71条(別表第3)の改正原案とは矛盾する内容になっているのです。

「まちづくり条例」の所管課の都市計画課が、市の見直し案を断念して市民会議の答申に従ったことが、「湧水・地下水保全条例」の所管課の緑と水と公園課に伝わっていなかったということでしょうか。それとも、「湧水・地下水保全条例」素案が公表された後で、「まちづくり条例」の市の見直し案が断念されたということでしょうか。その経緯は不明ですが、いずれにしても、同じ都市建設部でありながら、こういう齟齬が生まれるとは。縦割り行政の弊害では済まされないオソマツぶりに、ただただ唖然とするばかりです。

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「国分寺市緑の基本計画改定」(素案)の問題点まとめ [[特集]湧水・地下水保全条例制定への課題]

意見書はあくまでも私見ですが、このブログの特集でとりあげた「国分寺市緑の基本計画改定」(素案)の問題点のまとめとして、意見書全文を掲載しておきます。

20100929「国分寺市緑の基本計画改定」(素案)への意見.doc(畑中の意見書)

以下は、意見の根拠についての詳細を省略した概略版です。


「国分寺市緑の基本計画改定」(素案)への意見(パブリック・コメント) 概略
(2010年(平成22年)9月29日 国分寺市都市建設部緑と水と公園課に提出)

Ⅰ.砂川用水・恋ヶ窪用水の整備・復元について
砂川用水・恋ヶ窪用水の整備・復元については、57ぺージ、127ぺージなど、いずれも「整備を検討します」「整備に向けた検討」となっていますが、「整備を推進します」と明確に宣言をすべきです。
用水の復元・整備は、どこまでの規模で復元するか、どのような修景整備が相応しいのか等の検討、用水に隣接した住民の意向・意識調査、安全性の確保、復元工事の手法の検討など、膨大な手間と資金がかかります。国分寺市の財政力を考えると、「整備を推進します」と明確に宣言し難い事情は理解できますが、用水の復元整備は、正常な水循環を取り戻し、都市のヒートアイランド現象を緩和させる手段として極めて有効です。社会的なニ-ズの高い、極めて今日的な課題と位置づけ、優先すべき施策として積極的に推進すべきです。
緑の基本計画見直しを機に、用水の復元整備事業を、都市のヒートアイランド現象緩和の社会実験として構想し、国・都・民間と協働・協力をはかり、可能な助成金を得ながら推進することを提案します。
(意見の根拠 省略)

Ⅱ.PDCAサイクルについて
基本計画の中身が生きるかどうか、肝心なのは実施計画であることが、基本計画の中にもうたわれており、140ぺージの「計画の進行管理」には、「PDCAサイクル」により計画の進行管理を行う、とありますが、「見直し(Action)」となっている部分は「改善(Action)」と修正すべきです。
-------
計画の進行管理(140ぺージ)
緑と水の将来像「(中略)」の実現に向けて、今後、本計画に即して個別施策を実施していきますが、(中略)確保目標の達成状況や個別施策の進捗状況について、市民、事業者等、市の三者が定期的に点検・評価し、適宜計画を見直していくことが重要です。
このため、本計画に位置づけられた個別施策の実施時期や目標を示した「国分寺市緑の実施計画」を策定し、計画(Plan)-実施(Do)-点検・評価(Check)-見直し(Action)を行う「PDCAサイクル」により計画の進行管理を行います。
-------
(意見の根拠 省略)





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「(仮称)国分寺市湧水・地下水保全条例」(素案)の問題点まとめ [[特集]湧水・地下水保全条例制定への課題]

意見書はあくまでも私見ですが、「(仮称)国分寺市湧水・地下水保全条例」(素案)の問題点のまとめにはなっていると思いますので、意見書全文を掲載しておきます。

20100929「(仮称)国分寺市湧水・地下水保全条例」(素案)への意見.doc(畑中の意見書)

以下は、意見の根拠についての詳細を省略した概略版です。


「(仮称)国分寺市湧水・地下水保全条例」(素案)への意見(パブリック・コメント) 概略
(2010年(平成22年)9月29日 国分寺市都市建設部緑と水と公園課に提出)

Ⅰ.(湧水源の保全)第10条に対する意見
1.第10条第1項の問題点
素案第10条第1項は、現行のまちづくり条例第71条関係別表第3の9の規定と矛盾しています。現段階でまちづくり条例の改正を見越して新条例を策定することは、議会制民主主義の理念に反し、条例遵守義務に反します。

<意見の根拠 概略>
現行のまちづくり条例および施行規則には、地下水位・湧水源の観測と事前評価・結果公表を必ず行わなければならない区域が定められているのであって、市長がその必要の有無を判断する権限を認めてはおりません。観測区域として定められた区域内において、市長の判断次第で、観測と事前評価・結果公表が不要とされうる新条例案(湧水・地下水保全条例案)の規定は、あきらかに現行のまちづくり条例と矛盾しています。

2.第10条第5項の問題点
本素案において、「国分寺市湧水等保全審議会」に対して市長が意見を聞くことができる項目は、第10条第2項と第3項に限定されており、第1項に関する必要性の有無は、市民や識見を有する者の意見を聞くことなく、市長が独断で判断することになってしまいます。このような仕組みをひとたび作ってしまえば、公権力の暴走に対するチェック機能は失われ、行政と事業者の癒着や不正な便宜供与等、忌むべき弊害を招くもととなります。

Ⅱ.(災害時の利用)第13条第2項が突如削除されたことに対する意見
素案第13条第2項の内容は、6月に開催された市民報告会で示されていたにもかかわらず、今回の素案では削除されていますが、この削除に反対します。第13条第2項は、発災時における共助の重要性を市民に訴えかけるきわめて優れた啓蒙ですので、この条項を復活させるべきです。

第13条第2項:
井戸の所有者及び利用者は、災害時に公益的な利用ができるよう努めるものとする。

第13条第2項の解説:
地下水は市民共有の財産であり、災害時には、市が管理するむかしの井戸を補完するものとして、個人所有の井戸が重要な水源となることが想定されます。このため、災害等における共助の観点から、井戸の所有者の理解のもとで、公益的な利用への協力を求めることとします。

<意見の根拠1)から7)>・・(項目のみ)
1)第13条第2項について
2)阪神・淡路大震災における民間所有井戸の役割
3)第13条第2項はきわめて優れた啓蒙
4)第13条第2項削除の盲点
5)国分寺市の発災時応急給水計画の盲点
6)応急給水能力の検証(畑中による試算)
7)第13条第2項を復活すべき

Ⅲ.(湧水等保全審議会の設置及び組織)第15条第3項に対する意見
湧水・地下水に関する施策について市長が諮問を行う附属機関の構成員規定は、市民の参加を保障するものでなければなりません。「市内で緑、湧水、地下水、井戸等の保全活動をしている団体の代表者」を第15条第3項に盛り込むべきで、その人数は、「緑の基本計画見直し等検討協議会」が結論づけた2名が妥当と考えます。

<意見の根拠1)2)>・・(項目のみ)
1)「湧水等保全審議会」の構成員から「市民」が削除された件について
2)施策の決定に市民参加を保障しない条例は自治基本条例違反






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市ホームページからダウンロードできます~緑の基本計画(案)及び(仮称)湧水・地下水保全条例(案)パブリック・コメントの公表資料 [[特集]湧水・地下水保全条例制定への課題]

緑の基本計画(案)及び(仮称)湧水・地下水保全条例(案)パブリック・コメントの公表資料が市ホームページからダウンロードできるようになりました。
http://www.city.kokubunji.tokyo.jp/public/7819/012301.html

なお、国分寺市ホームページ表紙の新着情報には、パブコメ公表資料へのリンクがありませんのでご注意を。
下のルートで辿りつけます。
表紙上欄「市政情報」→パブリック・コメント(意見提出手続)ご意見を募集しています→緑の基本計画(案)及び(仮称)湧水・地下水保全条例(案)へのパブリック・コメント(意見提出手続)を実施

公表資料リスト
国分寺市緑の基本計画改定(素案)の概要(PDF形式 859.5KB)
国分寺市緑の基本計画改定(素案)目次・第1章(PDF形式 906.7KB)
国分寺市緑の基本計画改定(素案)第2章(PDF形式 1.4MB)
国分寺市緑の基本計画改定(素案)第3章(PDF形式 673.2KB)
国分寺市緑の基本計画改定(素案)第4章(PDF形式 1.2MB)
国分寺市緑の基本計画改定(素案)第5章(PDF形式 837.5KB)
国分寺市緑の基本計画改定(素案)第6章(PDF形式 2.4MB)
国分寺市緑の基本計画改定(素案)第7章(PDF形式 1.2MB)
国分寺市緑の基本計画改定(素案)第8章(PDF形式 718.4KB)
国分寺市緑の基本計画改定(素案)資料編(PDF形式 844.9KB)
湧水・地下水保全条例(案)(PDF形式 230.4KB)

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名水の会9月定例会で、湧水・地下水保全条例と緑の基本計画見直しのパブコメについて検討します(9/10開催) [[特集]湧水・地下水保全条例制定への課題]

湧水・地下水保全条例と緑の基本計画見直しの案がまとまり、今日から9月30日までパブリックコメントを受け付けています。どのようなコメントを出すべきか、皆さんで検討する機会をもちましょう。

日時:2010年9月10日(金)14:00~17:00
会場:国分寺市本町・南町地域センター 和室(1.2)
主催:国分寺・名水と歴史的景観を守る会

出されている案の中身もさることながら、案策定の進め方や検討協議会のあり方も問題があります。「市民参加」が形骸化しつつある危機を覚えますが、パブリックコメント自体も有効な仕組みにするべく、皆さまのお力を発揮していただければと思います。


湧水・地下水保全条例素案 および緑の基本計画見直し素案の問題点については、当ブログにおいて、[[特集]湧水・地下水保全条例制定への課題]としてまとめてあります。
下のURLをクリックですべての記事が読めます。
http://masugata.blog.so-net.ne.jp/archive/c2301195301-1
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名水の会 7/27,8/5の検討会の報告要旨(事務局からの報告8/28) [[特集]湧水・地下水保全条例制定への課題]

二回にわたる検討会は、9月のパブリックコメント実施を前に、国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会委員藤木千草さんの発案での開催。7/27は湧水・地下水保全条例素案に関して8/5は、緑の基本計画に関しての検討、会場の閉館時間間際まで熱心な意見交換が続きました。以下要旨です。

◆検討会 国分寺らしい『湧水・地下水保全条例』をつくろう ~9月実施のパブリックコメントに向けて~
日時:2010年7月27日(火) 18:30~22:00  会場:本町・南町地域センター集会室・学習室
出席者:12名

藤木千草さんの資料:
レジュメ、検討協議会での検討項目一覧表、(仮称)国分寺市湧水・地下水保全条例素案、国分寺市湧水・地下水保全条例素案(修正案)、小金井市の地下水及び湧水を保全する条例、小金井市民堀井光夫さんの参考意見

畑中久美子さんの資料:
湧水・地下水保全条例策定の背後で進む規制緩和の動き、震災時の水確保「昔の井戸」で足りるのか、国分寺市地域防災計画(平成19年3月国分寺市防災会議作成)

梁川律子さんの資料:
災害時の水(国分寺市の断水率、生活用水必要量、災害時の水備蓄状況―国分寺市くらしの安全課のデータより)

検討会内容:
1.2010年6月30日開催に第9回検討協議会に提出された条例素案(修正案)の読み合わせ

2.藤木委員よりこれまでの経過説明と問題点の提起
①「目的」の項がわかりにくい ②地下水の定義の件 ③罰則規定がない 
④個人所有井戸の災害時利用の項目が突然削られた ⑤湧水等保全検討会議の有効性

3.まちづくり条例との関係について国分寺市まちづくり市民会議委員畑中久美子さんからのコメント
①現在、国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会で検討されている「国分寺市湧水・地下水保全条例」はあくまで理念条例なので、開発規制は「まちづくり条例」の開発整備基準に委ねられる。しかし、現在まちづくり条例の第一次改正案が議会で継続審議中で、更に第二次改正案も加わることになるため、最終議決までかなりの時間がかかる。
②行政が変更しようとしているのは、まちづくり条例別表第3(第50条、第71条)開発事業の整備基準。
③国分寺市まちづくり条例改正大網案は庁内会議で作成される。その際、市民会議の答申に沿う内容になるとは限らない。第一次改正案に第二次改正案が加わるので、議決されるまでには相当な時間がかかることは必至。その間、行政の「規制緩和改正案」が運用されることがないように監視をして行かなくてはならない。

4.各条項に関する意見交換
・第1章総則「目的」の項は、前文的だからもっと簡潔にした方が良い。
・「目的」の項は、長い長い一文なので判りにくい。
・第3章湧水等保全検討会議のイニシャティブは市長しか取れないとなると問題である。この検討会議とまちづくり市民会議との関係はどうなるのか?
・水循環の点では弱いかもしれないが、湧水保全を特化した点で良いのではないか。
・深層地下水を切り離したのは、事業に絡むからで、あくまで湧水保全に限定した。
・実効力担保の為の細則は必要ないか?

◆緑の基本計画見直し等検討協議会での水と緑の配置方針・緑地保全計画案等に関する検討会
日時:2010年8月5日(木) 18:30~20:00  会場:本町・南町地域センター集会室・学習室
出席者:8名

藤木千草さんの資料:
①国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会第8回資料
緑地保全及び緑化推進のための施策(修正版) 平成22年5月21日
②国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会第9回資料
緑化を重点的に推進する地区の設定(案) 平成22年6月30日
③国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会第9回資料
計画の推進に向けて(案) 平成22年6月30日
④国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会第8回検討項目
国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会第9回検討項目

藤木委員からの説明後、意見交換。
・5月6日付で協議会委員藤木千草他1名連名で井上課長宛に提出した申し入れ書に対し、井上課長から5月19日の回答があったが、この件に関しては8月23日開催の第10回協議会で報告されることになっている。
・検討協議会のあり方にも協議会委員のあり方にも問題がある。都合により辞めた委員の交替はないのか。
・今回検討協議会で見直される基本計画は20年という長い基本計画であるから、 「・・を検討します」という表現はないだろう。具体的に言えば、緑地保全及び緑化推進のための施策(修正版)2.緑と水の保全・活用④用水及び野川の保全・復元の項で「・・・湧水の復元・親水性の向上に配慮した整備を検討します。」とあるが、「・・・整備します。」と言い切るべきである。
・10年前の平成13年に策定された緑の基本計画の評価なくしての見直しはない。
・検討協議会委員の意見の位置づけにも問題がある。辞退した委員2名の交替はないのか。
・姿見の池緑地整備に関しては7月16日付で都市計画事業認可された。
・次回第10回検討協議会は8月23日(月)。最終案が提示されるので傍聴をお願いします。

 9/1から9/30までパブリックコメントが実施されます。20年スパンの緑の基本計画です。たくさんの意見を出すために、皆さま9/10の検討会へご出席ください。よろしくお願いいたします。

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「緑の基本計画改定(素案)」および「(仮称)湧水・地下水保全条例(素案)」へのパブリックコメント募集がはじまりました [[特集]湧水・地下水保全条例制定への課題]

「緑の基本計画改定(素案)」および「(仮称)湧水・地下水保全条例(素案)」へのパブリック・コメントがはじまりました。
期間は9月1日から30日までの一ヶ月間。

応募方法等が市報(平成22年9月1日号)に載りました。以下、転載です。
http://www.city.kokubunji.tokyo.jp/kouhou/2383/012271.html

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「緑の基本計画改定(素案)」および「(仮称)湧水・地下水保全条例(素案)」
へのパブリック・コメント(意見提出手続)を実施します

現在の緑の基本計画(平成13年3月)は策定から約10年が経過し、緑を取り巻く環境も大きく変化しています。また、都市緑地法の改正や景観法の制定などにより、緑を整備・保全していくための制度の策定が進んでいます。こうした変化を踏まえ、今回の計画の改定を行っていきます。
また、本市には名水百選の一つに指定されている「お鷹の道・真姿の池湧水群」をはじめとする湧水のある良好な水辺環境が国分寺崖線各所に見られ、この湧水が野川の水源ともなって優れた自然環境を形成しています。
これら市固有の自然環境を保全し、後世に引き継ぐことで、市民の健康で文化的な生活に寄与することを目的とした条例を制定していきますので、この2つの素案に対する意見をお寄せください。

【公表・募集期間】9月1日(水)~30日(木)

【公表場所】
①緑と水と公園課(市役所第2庁舎2階)
②オープナー(同附属棟)
③各公民館
④本多図書館駅前分館
⑤市ホームページ

【応募方法】
ご意見に住所および氏名(団体の場合は名称・代表者名・事務所所在地)を明記し、
〒185―8501国分寺市役所緑と水と公園課へ直接または郵送・ファクス(042・324
・0160)・Eメール(midori@city.kokubunji.tokyo.jp)で
※市外にお住まいの方は市内の勤務先・通学先または事業もしくは公益的な活動の内容等を併記してください
※いただいたご意見は検討し、概要とそれに対する市の考え方を後日公表します。
↓緑と水と公園課(内354
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国分寺式「PDCAサイクル」 [[特集]湧水・地下水保全条例制定への課題]

ちょっと時間がたってしまいましたが、8/23の国分寺市緑の基本計画見直し等検討協議会傍聴記の続きです。

湧水と地下水の保全に関する検討事項について市長が諮問を行う附属機関の構成員を「識見を有する者」だけに限定し、結果、市民の意見を聞かずに施策を決定できてしまう、まさに「すり抜けの仕組み」が作られようとしていることがわかり、仰天。
傍聴席からはモノが言えないので、パブリックコメントで言うしかありませんが、私たちにとって待望の湧水・地下水保全条例は、蓋をあけれてみれば、ある種の隠れ蓑として策定される感が否めません。

一方の緑の基本計画は非常に膨大なもので、傍聴用資料は会議が終われば回収されてしまうので、なかなか全容がつかめませんが、これは基本計画であるので、目標としてかかげられたものについては、たしかにそのとおりというものが多く、検討協議会の委員さんが細かいところまで丁寧に検討してきてくれたおかげで、かなり良くなっているように思えます。

基本計画の中身が生きるかどうか、肝心なのは実施計画でしょう。
それは、基本計画の中にもうたわれており、手元の資料には、こんな風に書いてあります。

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計画の進行管理
緑と水の将来像「(中略)」の実現に向けて、今後、本計画に即して個別施策を実施していきますが、(中略)確保目標の達成状況や個別施策の進捗状況について、市民、事業者等、市の三者が定期的に点検・評価し、適宜計画を見直していくことが重要です。
このため、本計画に位置づけられた個別施策の実施時期や目標を示した「国分寺市緑の実施計画」を策定し、計画(Plan)-実施(Do)-点検・評価(Check)-見直し(Actionn)を行う「PDCAサイクル」により計画の進行管理を行います。
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ほう!国分寺でも「PDCAサイクル」ですか!

「PDCAサイクル」というのは、事業活動における管理業務を円滑に進める手法の一つ。
Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の 4 段階を順番に行って1周したら、最後のActを次のPDCAサイクルにつなげ、螺旋を描くように1周ごとにサイクルを向上(スパイラルアップ)させて、継続的に業務改善する、という手法のこと。
特に新しい考え方というわけではなく、提唱されたのは1950年代だといいますが、典型的なマネジメントサイクルなので応用範囲が広く、さまざまなマネジメントに活用されています。
たとえば、受験勉強の進行管理なんかにも応用ができます。
ものごとを計画的に進めて効果をあげるための手順として、きわめてオ-ソドックスな、いわば当たり前の手法です。
緑の実施計画の進行管理に、あらたにこれを取り入れるのだそうです。

今まではどうしていたのかと思いますが、この手順で行くことにしたのは結構なこと。

しかし、おや?

国分寺方式には、「計画(Plan)-実施(Do)-点検・評価(Check)-見直し(Action)」って書いてあるけど、
「Action」って、見直しっていう意味ですか?
しかも、「A:見直し」の説明のところに、「点検・評価の結果を踏まえ、計画の見直しを検討します」と書いてある。

え?「Action」って、「計画の見直しを検討」することなの?
はあ、たしかに「検討する」もアクションのひとつでしょうけど、前には進みませんわね。

「Action」って、実施した計画の進捗状況を評価し、うまくいっていないところを洗い出したら、「改善策を打ち出し、それを実行する」っていうことじゃないの?
つまり「Action」「Act」とは「修正をして進める、必要な措置を講ずる」という意味。
国分寺方式にはこれが抜けていて、「Action」がお役所流に読み替えられているのです。

点検・評価の後、計画の見直しを検討して、また計画を作るのじゃ、同じところを堂々巡り。

サイクルが向上しない秘密はここにあったのかと、思わず、う~~んと唸りました。
この考え方だと、見直しと検討を永遠に繰り返すことができるんですね。

何も生み出さずに、わざわざ同じところを回り続けるマネジメントって、ある意味、凄い。


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