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東西元町防災会・もとまち公民館共催の「防災講座」報告(2010.9.25) [インフォメ-ション&レポート]

このブログでもご案内した、東西元町防災会・もとまち公民館共催の「防災講座」のレポ-ト。
西元町の消防署長さんと4人の隊員の方をお招きし、前半は、心臓マッサ-ジとAEDの使い方など救命処置の講習、後半は市からいただいた防災用非常食の試食会をしながら、災害時の心得について、消防署長さんからお話をうかがいました。

心臓マッサ-ジとAED操作は、人形を使って、参加者全員が体験しました。
人工呼吸については、嘔吐物や出血による感染などのリスクが高く、一般人には抵抗が強いため、今は特に講習のプログラムには入れていないとのこと。

心臓マッサ-ジにあたってはまず、気道を確保することを習いました。

倒れている人に対して、まず最初にすることは、意識があるかどうかの確認。
声をかけ、肩などに触れて意識がなければ、周囲の人を指名し、まず二つのことをします。
ひとつは「救急車を呼んでください」、もうひとつは「AEDをもってきてください」

呼吸をしているかどうかを確認します。倒れている人の顎をあげて、気道を確保。口鼻のあたりに自分の頬を近づけ、10まで数えながら、息があるかどうかを確認します。その時、目では胸の動きを見て、呼吸があるかどうか目でも確認。
呼吸がゆっくりな人は、10秒に1回くらいのこともあるので、10秒間、まったく息がなければ、呼吸が止まっていると判断ができます。

20100925救命訓練-1.jpg

脈がなければ心臓マッサージを開始。
乳頭のちょうど真ん中に手の平の付け根を当て、その上にもう一方の手を重ね、両腕をしっかりと伸ばした姿勢で、タンタンタンと胸の中央を押します。
テンポは1分間に100回。かなり速いテンポです。
30回で1セット。呼吸が復活したかどうかを確認。さらに心臓マッサージを続けます。
20100925救命訓練-2.jpg

AEDが到着したら、まずケースをあけてもらい、手動でスイッチを入れます。ケースをあけた瞬間に自動的にスイッチがはいるタイプのものもあるようですが、そうでないものは、手動でスイッチをまずいれることが大事。
スイッチされいれれば、あとは音声ガイドが流れ、そのとおりに手順で行います。
20100925救命訓練-3.jpg

2枚のパットには強力な粘着テープがついており、倒れている人の素肌にパットを貼り付けます。
貼り付ける場所は、2枚のパットが心臓を挟むように。通常は左脇の下と右の肩口。これで心臓を挟むことができます。ただし、心臓ペースメーカーを埋めている人は、外から見てわかるそうですので、ペースメーカーにパットを貼り付けたり、二枚のパットの間にペースメーカーが挟まれてしまう位置は避けます。
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音声ガイドにしたがい、パットから伸びているコネクターをAED本体に接続します。
まず、「体から離れてください」という音声が流れ、AEDが心電図を作動させ、心臓の状態を自動で調べます。
この時、体に触れていると、心電図が正確にとれなくなってしまいます。

電流を流す必要がある時は、自動音声がそのように言い、倒れている人の体から離れてください、と音声ガイドが指示をします。
体に触れていると、触れている人にも電流が流れてしまいますので、しっかり離れます。
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1回目の作動が終了したら、終了のボタンを押すようにという指示が流れますので、ボタンを押します。
この後も、心臓マッサージを続けます。
20100925救命訓練-7.jpg

30回を5セット行うと、だいたい2分経過し、また音声ガイドが流れます。
必要に応じて、2度目の電気ショックがセットされます。

以上のような訓練を参加者全員が体験しました。
AEDは、公共施設には必ずといっていいほど設置されていますが、訓練を受けておかないと、実際にはまったく使えません。
私は以前にも、東西元町防災会の講座で、一度だけ講習を受けたことはありますが、なんだかあやふやなまま終わりました。
二度目に受けて、やっと理解できました。

自治会や任意のグループで消防署に講習を依頼すれば、いつでも応じてくれるようですので、ぜひ、訓練を受けること、おすすめです。

1時間ほどの訓練が終わると、ちょうど12時となり、昼食代わりに非常用食品の試食をしながら、地震災害についての懇談会を行いました。
非常用食品は、アルファ-米が一食分ずつパックされた「五目御飯」と「きのこ御飯」の二種類。
発災初期はお湯を沸かすこともできない可能性が高いので、アルファ-米はお湯ではなく、水でもどしたものを試食することに。
訓練の開始前に水をいれ、ちょうど1時間おいたものを試食しました。
アルファ-米を水でもどしたものでも、1時間おけば、それなりに食べられるものになりました。

市(くらしの安全課)には、豚汁とけんちん汁をもらえるよう要望を出してありましたが、豚汁とけんちん汁は賞味期限が迫っていないという理由で拒否されました。
こういう機会に非常用食品のアピ-ルをしておけば、市民みずからが自腹を切って備蓄する動きにつながると思うのですが、市の対応は非常に残念です。
国分寺市の地域防災計画の所管課はくらしの安全課ですが、被害想定がまことに甘く、行政が対応しきれない事態が発生するという想定自体が無い上、市が設置した防災井戸である「むかしの井戸」も、常時、2~3箇所が故障で使えなくなっており、修理までに数ヶ月も放置されています。
市民に災害への備えを啓蒙する業務において、あまり熱心とはいえないことは、大変大きな懸念材料です。


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