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▼国分寺崖線裾野の湧水を集めて流れる野川の最源流「真姿の池湧水群」の観測日誌 ▼ガイド・観察日誌・トピックス・インフォ→構成は「サイトマップ」「真姿の泉TODAY index」参照

彼岸花がようやく咲きました~万葉集にもうたわれた「いちし(壱師)」の花 [[トピックス-3]歴史・文化財をめぐる風景]

今年はあまりの暑さに、お彼岸になっても彼岸花が咲かず、彼岸花の群生で有名な巾着田でも、訪れた人々が肩透かしでしたが、ようやく咲き始めました。

真姿の池湧水の崖の真上、武蔵国分寺の北限の溝が保存・表示されている歴史公園(国の史跡)の彼岸花です。いまひとつ鮮やかさが足りないようではあります。
彼岸花、別名、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)。炎のような妖しい色と形、何か得体の知れない力を感じさせる花ですが、今年の彼岸花は頑張ってこの夏を越えて、どこかいじらしいような感じがします。

20100925彼岸花-1.jpg

万葉集の歌が紹介されています。
20100925彼岸花万葉集-1.jpg

彼岸花は「いちし(壱師)」って言うんですね。万葉集で「いちし」がうたわれているのはこの一首のみだそうです。
20100925彼岸花万葉集-2.jpg

道の辺(へ)の、いちしの花の、いちしろく、人(ひと)皆(みな)知りぬ、我(あ)が恋妻(こひづま)は

~道端のいちしの花が目立つように、私の恋しい妻のことをみんなに知られてしまいました。~

いちしろく、とは「はっきりと」とか「目立って」というような意味だそうです。
彼岸花には白い花もありますが、この歌の彼岸花は白い花だったのでしょうかね。
色白のキリリとした人目をひくべっぴんさんが目に浮かぶような気がします。
私の勝手な想像ですが。

白い彼岸花は、去年のお彼岸のころ、水生植物園(神代植物園分園)で見ました。
写真はこちらに:深大寺の水の風景(2009年9月21日)
http://masugata.blog.so-net.ne.jp/2009-09-23-7
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