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▼国分寺崖線裾野の湧水を集めて流れる野川の最源流「真姿の池湧水群」の観測日誌 ▼ガイド・観察日誌・トピックス・インフォ→構成は「サイトマップ」「真姿の泉TODAY index」参照

2011年2月25日(金) [[観察日誌-4]本日の真姿の泉11年1月~12月]

きょうのアメダス府中の最高気温はなんと21.8度。春を通り越して初夏のような暖かさでした。
13.4mの強風は春一番だったそうです。
この陽気と強風で、スギ花粉の飛散が一気に増えたようで、新宿にある夫の勤務先の人たち、お昼ごはんを食べに外に出たら、それまでほとんど症状が出ていなかった人たちが目を真っ赤にして帰ってきたとか。
いよいよ花粉症の本番です。

ニュージーランドの地震に巻き込まれた日本人の家族が、現地に到着。
家族が瓦礫の下にいる倒壊現場を見たいという要望に対して、当局は「危険」を理由に見せなかったと伝えられています。
救出された若者のインタビューが報じられました。暗闇の中、一緒に声をかけあい、励ましあっっていた仲間はまだ見つからず、自分だけが助かってしまったことを喜べないという言葉が胸に突き刺さります。

「サバイバーズ・ギルト」(生存者の罪悪感)
同じ場所にいた仲間や身近な人が助からず、自分だけが助かったことで、生き残った人が感じ続ける罪悪感です。
阪神大震災の被災者である私は、この罪悪感がよく理解できます。
私自身、いまだにこの感情は持ち続けており、罪滅ぼしの意識が常に働きます。
一般的にはなかなか理解されない感情だと思いますが、災害だけでなく、戦場から帰ってきた人も同様な感情にさいなまれるといいます。

ベトナム戦争からの帰還兵士が平時の生活に戻ったら廃人同様になってしまったという報告があるそうで、その治療法はただひとつ、戦場と同じ過酷な状況の中に戻せば活気を取り戻すというのです。
私はこれも、実感として理解できます。

今回の地震に巻き込まれて助かった若者たちの多くは、海外で活躍したいという希望を持って英語を学んでいた人たちですが、おそらくこの先の人生、同じ海外でも、過酷な条件の場所に飛び込んでいく若者が多く出てくることでしょう。
そして、同じ過酷な目にあっている人たちへの共感が、生きることの支えになる。

助かった若者たちは、今回、一緒に同じ目にあった人たちと、ずっと連絡を取り合って生きていってほしい。
ずっと普通の日常生活を送っている人たちには、いくら親切に優しくされても、本当のところは理解されない。
本当のところが理解できない人たちとも仲良く生きていくためには、もうかたほうで、体験を共有できる人間関係を失わないでいてほしい。
心からそう願っています。

観測は休みました。

■気象
・天気:晴れ
・降雨量:0mm
過去の気象データ検索(気象庁 府中): http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php?prec_no=44&prec_ch=%93%8C%8B%9E%93s&block_no=1133&block_ch=%95%7B%92%86&year=&month=&day=&view=






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Julia

TVのニュースや新聞での報道に、16年前の震災を思い出して胸が痛みます。

過酷な体験を共有した人たちは、その人間関係を失うことなく続ける事によって、
語り継ぎ、警鐘を鳴らす事ができますよね。きっと・・・

by Julia (2011-02-26 21:05) 

お水番

Julia さん、ようこそ。
物質的な支援、専門家による心のケア、それらもみな大事なことですが、過酷な経験をすると、人間って、過去の自分と今の自分が分断されて、つながっていないような感じがしてしまう。
これをつなぎなおすのは、やっぱり仲間なのだと思います。

by お水番 (2011-02-26 23:31) 

ねじまき鳥

暖かいメッセージありがとうございます。なんとか回復して、再開しました。
by ねじまき鳥 (2011-02-27 01:53) 

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