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▼国分寺崖線裾野の湧水を集めて流れる野川の最源流「真姿の池湧水群」の観測日誌 ▼ガイド・観察日誌・トピックス・インフォ→構成は「サイトマップ」「真姿の泉TODAY index」参照

2010年9月30日(木) [[観察日誌-3]本日の真姿の泉10年1月~12月]

9月最後の日は、雨の一日となりました。
アメダス府中の最高気温は20.0度どまり、日降水量は18.0ミリ。
これで月降水量は431.5ミリにのぼりました。

1977年以来、9月の月降水量が400ミリを超えたのは、過去に1回のみで、今回が2度目。
これまでの第一位は、1991年9月の498ミリでした。

1991年(平成3年)といえば、JR武蔵野線新小平駅の水没事故がおきた年です。
10月11日、関東付近に接近した台風21号により地下水圧が上昇、この結果駅構内の路盤の一部が隆起し壁に亀裂が入って大量の土砂や地下水が流入し、11日の深夜に本線及びプラットホームが水没した事故です。
いっときは線路が水深2メートルにもなり、2ヵ月後の12月11日まで駅は閉鎖され、上下線とも隣の駅で折返し運転を実施。12月12日の始発から復旧。
この年は、9月も台風などの雨が多く、地下水位は飽和状態になっていたのですね。

今年の9月は、台風に関連した雨は、9/4の台風9号の影響による46ミリ(アメダス府中)の降雨が一回のみ。
台風と関係なく400ミリ近い雨が降ったのですから、今年はやはり、特異な年のようです。
9月中旬からの雨にともなって気温も下がり、雨が冷やしたといえるのかもしれません。
この劇的な変化を体験し、地球の大気は、まさに太陽と土と水に支配されていることを実感しました。

かつての豊かな大地とは、地上にも地下にも、「水の道」が縦横無尽に走っている世界であったのに、都市化によってコンクリートなどで被覆されてしまった。いわば、かつては面を構成していた水が、いまは偏在してしまっている。歌の文句に「東京砂漠」なんていうのがありましたが、まさに都市は砂漠と同じになってしまったのですね。
そろそろ本気で、コンクリートを引き剥がし、水路を巡らせることを考えないと、数十年に一度の異常気象が毎年来ることになってしまいかねません。

明日から10月、さて、どんな秋・冬が来るのでしょう。

観測は休みました。

■気象
・天気:雨
・降雨量:18.0mm
過去の気象データ検索(気象庁 府中): http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php?prec_no=44&prec_ch=%93%8C%8B%9E%93s&block_no=1133&block_ch=%95%7B%92%86&year=&month=&day=&view=










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