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▼国分寺崖線裾野の湧水を集めて流れる野川の最源流「真姿の池湧水群」の観測日誌 ▼ガイド・観察日誌・トピックス・インフォ→構成は「サイトマップ」「真姿の泉TODAY index」参照

1.江戸の景観~歌川国芳の浮世絵に「東京スカイツリー」? [[特集]水都・江戸の風景]

昼間、何気なくテレビを見ていたら、江戸時代の浮世絵師・歌川国芳が隅田川下流を描いた風景画に、東京スカイツリーそっくりな超高層の塔が描かれていると。
歌川国芳が描いた場所(視点場)が隅田川下流の何とか言う中洲(日本橋中洲か?)と特定し、そこから絵と同じアングルで写真を撮ると、なんと、絵の中の謎の塔と同じ場所に同じような大きさで、現在建設中のスカイツリーが写るというんです。

この話題、今朝の東京新聞に出ていたとのこと。
ウェブで調べてみると、たしかに東京新聞の記事になっています。
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東京新聞(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2011022202000038.html
江戸の浮世絵に「東京スカイツリー」の謎を追う 2011年2月22日

 江戸時代の浮世絵師が「東京スカイツリー」を予知していた…かどうかは分からないが、驚くことに、来春開業の電波塔にそっくりの“謎の塔”が、隅田川を描いた風景画に残されていた。作者は、大胆な構図や奇抜な発想で人気の浮世絵師歌川国芳(一七九七~一八六一年)。百八十年前の空の下にそそり立つ尖塔(せんとう)のミステリーを追った。 (川崎支局・酒井博章、中山洋子)
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記事の続きは有料とのことで、紙のほうの東京新聞も入手できなかったので、ミステリーの中身は不詳ですが、なんとも不思議なことがあるものです。

歌川国芳の問題の絵は『東都三ツ股の図』というタイトルだそうですが、画像がこちらのサイトにありました。
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東京スカイツリー ウォッチング: 
http://steelvoice.blog43.fc2.com/blog-entry-228.html

絆に感謝!LOHASをモットーに生きていこう:
http://papachanpooh.blog.so-net.ne.jp/2011-02-22-2?niced=1&time=1298378375
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さらに調べてみますと、下のサイトには、復刻版画「東都三ツ股の図」 が載っていて、アングルの説明もあります。
「右手川下に永代橋と、その向こうに佃島、正面左手には隅田川に流れ込む小名木川にかかる万年橋」
http://homepage2.nifty.com/ICHIYUSAI/sumidagawa/kawa/kawa.htm

おや、さらに地理を詳しく紹介しているサイトがありました。これはすごい。
http://www4.airnet.ne.jp/sakura/mitsumata.html

これらを手がかりに、google地図で調べてみると、たしかにドンピシャリの方向に東京スカイツリーがあります。

問題の電波塔みたいな骨組み構造の塔の左側に描かれているのは火の見櫓だそう。
江戸時代は、火の見櫓よりも高いものは作ってはいけなかったらしいので、火の見櫓の軽く倍の高さの塔など、実際にはありえないし、火の見櫓よりもっと手前にあるとしても、河岸の二階家とのバランスからいって、やっぱりあり得ない高さです。
もっとも、火の見櫓も随分高さを誇張して書いてあるようですが。

いずれにしても、こんな鉄塔みたいな建物はあり得ない。
国芳のいたずら書きなんでしょうかね。

舟底を焼いているのは、舟の腐り止めらしいです。
もうもうと立ち上る煙と雲のグラデーション。まさに煙に巻かれたような・・・。

画面右の佃島のあたりにニョキニョキ立っているものも何でしょう。
画面手前の舟を焼く現実に対して、雲の下の遠景が異空間のように、空気感が分けられている感じもします。
国芳さん、その異空間の中に未来予想図を描いちゃったんでしょうかね。

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きたろう

はじめまして!お水番さん
きたろう(一般人)と申します。
私は昨日(2月22日)朝、同様のテレビを見て刺激を受け、東京新聞で情報を確認、現地へ行って写真を撮って来ました。
全く同じ写真は撮れませんでしたが、かなり似た雰囲気の写真が撮れました。
詳細は「きたろう散歩(名所江戸百景を歩く)」(so-netブログ)に本日(2月23日)アップしましたので、ぜひ訪問してください。
宜しくお願い致します。
※nice!に一票の「キタロウ」さんとは別人です。
by きたろう (2011-02-23 14:02) 

お水番

きたろうさん、コメント&情報、ありがとうございます。
きたろうさんのブログ、さっそく拝見いたしました。
すぐ写真を撮りにいらしたなんて、凄い!
井戸堀りのための櫓説、興味深いです。
地下水のことは、お水番のテリトリーですが、あいにく井戸掘り技術のことは詳しくないので、これからちょっと調べてみますね。
by お水番 (2011-02-23 15:04) 

rtfk

摩訶不思議・・・・でも謎のままがいいかな~^^)
by rtfk (2011-02-23 15:05) 

お水番

rtfk さん、ようこそ。
歌川国芳という人自身が、だまし絵を得意とする謎の浮世絵師だったようですから、この絵自体が、後世への謎かけだったのかもしれませんね。
謎は永久に謎のままだと思いますが、井戸堀りのための櫓だとすると、また別の謎が湧いてきます。
東京湾とその周辺の地下深くは、関東平野の周囲の山から地下にもぐった水が地下の斜面を流れてきて、ここに溜まる場所。つまり、巨大な水盆になっているそうです。
江戸時代の末期、その深層地下水を掘りぬくほどの井戸掘り技術があったとしたら凄いことですし、庶民の暮らしのために果たしてそこまでやったのか、何を目的とした井戸だったのか、などなど、謎は果てしなく広がります。

by お水番 (2011-02-23 16:06) 

オカジュン765

こんばんわ。まいど訪問おおきにです。
不思議で興味深いですね。今度東京に行くときはスカイツリーをもう1回見てみたいです。そのアングルから。
by オカジュン765 (2011-02-23 19:38) 

お水番

オカジュンさん、ようこそ。
スカイツリーは、真西に30数キロ以上離れた国分寺の自宅(マンション5階)からもよく見えるんですよ。
高さは634mだそうです。武蔵国だから634ですって。
by お水番 (2011-02-23 19:50) 

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