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▼国分寺崖線裾野の湧水を集めて流れる野川の最源流「真姿の池湧水群」の観測日誌 ▼ガイド・観察日誌・トピックス・インフォ→構成は「サイトマップ」「真姿の泉TODAY index」参照

新燃岳(しんもえだけ)噴火の霧島と武蔵国分寺 [インフォメ-ション&レポート]

宮崎、鹿児島県境の霧島連山・新燃岳(しんもえだけ)の噴火活動が活発化し、火口内の溶岩ドームが崩壊して火砕流が起きる恐れが高まったとして、立ち入り禁止区域が宮崎県側で火口に最も近い高原町(たかはるちょう)に避難勧告が出たとのこと。
火口内の溶岩ドームが直径約500メートルに膨張、中心部の高さが約100メートルに達し、火口縁と同程度になっているのが確認されたそうです。

高原町(たかはるちょう)では、空振のドンドンドンという音や地鳴りがひっきりなしに続き、火山灰が降っているとのこと。私も阪神淡路大震災直後、地の底から鳴り響く地鳴りを経験しているので、どんなに怖いかよくわかります。
農作物も火山灰をかぶり、畜産農家は牛を置いて避難できないと、家に残っている方もいらっしゃるそうです。一部、牛の避難も始まっているように聞きますが、一刻も早く、人間と家畜の避難が完了し、避難生活ではあっても、安全に寝て食べて健康が保てる環境が確保されるよう、祈るような気持ちです。
噴火災害は終焉がいつになるかが見えない災害です。自治体だけでなく、国の支援が不可欠です。

さて、霧島連山といえば、一番南の高千穂峰は、いわゆる天孫降臨の地とされる霊峰。天照大神(アマテラスオオミカミ)の孫の迩迩芸命(ニニギノミコト)が降臨に際して、山頂に逆さに突きたてたという鉾「天の逆鉾(あまのさかほこ)」を、幕末の坂本龍馬が引き抜いたというエピソードが、昨年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」で話題になりました。

霧島は、ここ武蔵からは遥かに遠い地ですが、不思議なご縁があります。
天平時代の寺院・武蔵国分寺の七重の塔と、僧寺寺院地区画の南西の角を結ぶラインは、冬至の日没の方角とピッタリ一致しますが、そのラインを西へずっと伸ばして行くと、富士山頂を通り、伊勢神宮を通過し、高千穂峰・霧島神宮付近に到達するのです。
ニニギが降り立ったという高千穂峰、天照大神がまつられている伊勢神宮、そして富士山頂は冬至の日没(=夏至の日の出)ラインで結ばれ、その東の延長線上に武蔵国の国分寺がある、というわけ。
天孫族の東征の物語と奇妙に一致しているのが興味深いです。

天孫降臨があったとされる霧島の地から見ると、伊勢は日出国(ひいずるくに)。伊勢から見ると、まさに富士山・武蔵国などの東国が日出国(ひいずるくに)なのです。


より大きな地図で 冬至・夏至方位線ネットワ-ク を表示

同じ「太陽の道」上の武蔵国分寺から、霧島の地へ、心からお見舞い申し上げます。


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ラン

テレビで観てもすごい迫力なのに、近くの方はほんとに怖い思いをされてるのでしょうね…
ほんと自然の威力を感じます…
早く安心した生活に戻れること願います。。。
by ラン (2011-02-01 20:18) 

お水番

ランさん、ようこそ。今朝も4回目の爆発的噴火があって、空振で6キロも離れたホテルのガラスが割れたり、火口から3.2キロのところに噴石が落ちたり。火砕流が起きれば5キロ先まで到達すると言われているようで、本当に深刻な状況のようですね。一刻も早く国の支援をと願っています。
by お水番 (2011-02-01 20:38) 

オカジュン765

こんばんわ。まいど訪問おおきにです。
火砕流が起こらない事を願います。
by オカジュン765 (2011-02-01 20:59) 

ねじまき鳥

夏至のライン興味深いですね。
by ねじまき鳥 (2011-02-01 22:55) 

お水番

オカジュンさん、ようこそ。
直径500mもの溶岩ドーム、テレビで見ましたが、あんなもので火口が蓋されてしまって、中の圧力がどうなってしまうのか、本当に自然は恐ろしいです。
by お水番 (2011-02-01 23:11) 

お水番

ねじまき鳥さん、ようこそ。
夏至のライン、本当に不思議ですよね。どうも偶然では片付けられない気がします。天孫族は出雲の大国主に国譲りをさせたのに、何でわざわざ倭から遠い南九州から東征を始めたというハナシになっているのか、不思議でならなかったのですが、天孫降臨があったとされる霧島、アマテラスをまつる伊勢神宮、富士山が夏至ラインで一直線に結ばれているのを見ると、そこに何か意味があるような気がしてなりません。

by お水番 (2011-02-01 23:24) 

2011年1月31日(月)2011年2月1日(火) ブログトップ

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