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国史跡指定記念歴史講演会「東山道武蔵路の時代 ―日本の古代道路とその保存・活用―」(11/3国分寺市・国分寺市教育委員会主催) [インフォメ-ション&レポート]

11/3、国分寺市・国分寺市教育委員会主催で、国史跡指定記念歴史講演会「東山道武蔵路の時代 ―日本の古代道路とその保存・活用―」が開催されます。

市報国分寺9/15号にも案内が出ておりますが、15日付けで市ホームページにも案内が出ましたのでお知らせします。

西恋ヶ窪から泉町・西元町を通る東山道武蔵路跡が8月に国の史跡に指定されたことを記念して、古代道路の意義や、今後の保存・活用について考える講演会が開催されるもの。
すばやい対応に、ふるさと文化財課の意気込みは感じられます。ここ数年の間に、一般の市民に対して文化財行政の成果を伝えようとする意欲が、格段にたかまってきたようです。
もっとも、行政全体の機運とは言えないのが残念ですが。
旧四小跡地の東山道保存整備の実施設計は、所管課(ふるさと文化財課)の力作(7月素案)が市上層部からの圧力でひっくりかえされ、適正な遺構表示とはとても言えないようなおかしなものが強行されようとしています。
7月素案は、市民の意見を聞いた上で、市・都の文化財審議機関や各教育行政の承認を全部取り付けた結果の実施計画案だったのですが、それが市上層部の意向でひっくりかえされるなんて、まったくおかしな話です。

さて、講演会参加には、往復葉書での申し込みが必要で、10月12日火曜日(必着)締め切り。
市内在住者に限定ではありません。(国に史跡なのですから当然です。東京都教育委員会も後援しています)

基調報告「旧国分寺市立第四小学校跡地の発掘調査成果と保存・活用」の講師は、国分寺市ふるさと文化財課職員だそうです。基調報告の講師の名前が公表されていないというのも妙なものですが。誰か一人ではなく、若手学芸員も含め、みんなでやるんでしょうかね。
続く講演が二つ。講師は、文化庁記念物課 近江俊秀さんと東京大学大学院教授 佐藤信さん。

講演会チラシは、なかなか気合のはいったものが作成されています。
歴史講演会チラシ(PDF形式 5.2MB)
東山道発掘現場の写真がバックにびっしりと刷り込まれ、表面の下のほうには、今、解体中のお寺の資料館の中にあったジオラマ(武蔵国分寺寺域の全体像)の最後の姿が写っています。
東山道武蔵路を中心に、北のハケ上から南を俯瞰したアングルです。お寺の資料館に展示されていた時は、南側と西側からしか見られなかったので、北のハケ上から南を望むアングルは、このチラシの写真で始めて見ました。

ちなみにこのジオラマはあまりにも大きすぎて、となりの旧本多邸(おたかの道湧水園)内に昨年オープンした資料館には入りきれないので、当初はお寺の資料館の解体とともに廃棄されるはずでしたが、若い学芸員さんたちが頑張って、新しい資料館のロビーにおさめきれる部分だけをノコギリで切り取ってきて、今、新しい資料館に立派に展示されています。
若い学芸員が、こういうことをやれるってすばらしいですね。ある意味、市にお金がないことが人を育てているのかも。

展示スペースが狭いため、ジオラマの尼寺の部分は無くなってしまいましたが、七重の塔、僧寺、東山道武蔵路までのエリアが見られます。
お寺の資料館の時と違って、ジオラマのまわりを360度まわることができるので、これまで見られなかったいろんな角度から見ることができ、大変面白いです。
崖線地形と武蔵国分寺、湧水と武蔵国分寺の関係も、わかりやすくなりました。


講演会の詳細はこちら:
http://www.city.kokubunji.tokyo.jp/moyooshi/kyouyou/012366.html

----(市ホームページから転載)----------
「東山道武蔵路の時代 ―日本の古代道路とその保存・活用―」

西恋ヶ窪から泉町・西元町を通る東山道武蔵路跡は、8月に国の史跡に指定されました。これを記念して、古代道路の意義や、今後の保存・活用について考える講演会を開催します。


日時:11月3日 水曜日・祝日  午後1時から4時30分(0時30分開場)
会場:市立いずみホール[市立いずみホール]
内容:
(1)基調報告「旧国分寺市立第四小学校跡地の発掘調査成果と保存・活用」講師=本市ふるさと文化財課職員
(2)講演「古代道路の発掘と保存・活用」講師=近江俊秀さん
(3)講演「東山道武蔵路と古代東国」講師=佐藤信さん
定員320人
費用無料
申込み:10月12日火曜日(必着)までに往復ハガキ往信裏面に住所・氏名・電話番号、返信表面にあて名も明記し、〒185―0023西元町1―13―10武蔵国分寺跡資料館内ふるさと文化財課へ (注釈)1枚につき1人まで(多数の場合は抽選)
主催:国分寺市・国分寺市教育委員会
後援:東京都教育委員会
協力:国分寺市遺跡調査会

講師紹介
近江俊秀(おうみとしひで)さん
文化庁記念物課文化財調査官。考古学専攻。古代の道路遺構に造詣が深く、主な著書は「古代国家と道路」「道路誕生」(青木書店)など。

佐藤信(さとうまこと)さん
東京大学大学院教授。日本古代史専攻。現在、本市史跡武蔵国分寺跡整備計画策定委員会委員。主な著書に「出土史料の古代史」(東京大学出版会)、編著書に「史跡で読む日本の歴史」シリーズ(吉川弘文館)など。

関連情報
東山道武蔵路跡が国の史跡に追加指定されました
歴史講演会チラシ(PDF形式 5.2MB)

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